レビュー

TRUEFREE Clip C10レビュー|左右の区別がないクリップイヤホン。低音がGood。

今回はTRUEFREEClip C10」をご提供いただきましたのでレビューします。

早速ですが、このイヤホンの個人的ライバルは UGREEN WS218 かなと思っています。個人的に限界まで安いクリップ型(クリップ型)イヤホンに興味がわき、これまでも色々と購入してきました。

僕のイヤホンのレビューでは耳タコかとは思いますが、AppleのAirPodsやマルチポイント3台以上などの特別な機能が無ければ1万円以上のイヤホンはほぼ買いません。無くすし、チビバッテリーはえげつない速度で消耗する消耗品。

そんな中で TRUEFREE Clip C10 は3千円台。実用的でまともなイヤホンが存在する最低価格ライン。レビューを受けた時点で赤字確定。

だけど、左右の区別のないイヤホンというものあり気になったのでレビューを受けたわけですね。結論から言ってしまえば、これまで買った6,000円くらいまでのクリップ型イヤホンの中で最も良い製品でした。

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TRUEFREE Clip C10 スペック

Truefree Clip C10のスペック詳細です。英語向けページからの翻訳なので、間違っていたらすみません。

Truefree Clip C10 スペック
製品名 Clip C10
タイプ クリップオン型オープンイヤーイヤホン
ドライバー 12mm デュアルマグネットドライバー
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.4
イヤホン単体重量 約5.1g
再生時間(イヤホン単体) 最大8時間
再生時間(ケース込み合計) 最大28時間
急速充電 10分の充電で約1.5時間再生可能
充電端子 USB Type-C
ワイヤレス充電 非対応
防水性能 IPX5
マイク デュアルマイク搭載
ノイズキャンセリング(通話) AI-ENC(AI環境ノイズキャンセリング)
マルチポイント接続 対応(2台同時接続可能)
左右反転機能 対応
(ケースの L に入れれば次回起動時 L)
(ケースの R に入れれば次回起動時 R)
空間オーディオ 対応
専用アプリ Truefree App(iOS/Android対応)
アプリ機能 プリセットEQ、サウンドエフェクト設定
操作方法 ボタン操作(再生/一時停止、音量調整、通話応答)

イヤホンとしては可もなく不可もなくというスペックですが、新しめのBluetooth規格が採用されているのがうれしいですね。(新しいほど遅延が少ない製品が多いので。)

面白いのが、Clip C10はイヤホンの左右の区別がありません。クリップ型のイヤホンはどれも左右が同じような形で見分けがつきにくいのが難点だったりしますが、そこを逆手に取った面白い機能です。

Truefree Clip C10 実機レビュー

ここからは実機のレビューです。

ビルドクオリティーが高い

近くで見ても4,680円(執筆時点では割引適用で3,579円) のビルドクオリティーではないんですよね。提供いただく前の画像の段階で楽しみにしていた部分でもありました。

ケースはプラスチッキーだけど、キシみなし

ケースは普通な質感のプラスチック。ただ、1万円以下(8,000円くらいまで)のイヤホンはどれもこんな感じ。ヒンジのガタツキはほぼない。(ここ大事)

ちなみに写真を撮る前に2週間くらい普通に使っていてこれなので、傷はつきにくそう。サイズ感はAirpods Proのケースを分厚くしたくらいのサイズ感。大きくはないけど、特段小さくもない。

今回は分解はしていないものの、ケースはかなり軽く空洞が多そうなので、ギュッと詰めて小さくしてほしい。(とか贅沢を言いながらも三千円台なのでマイナスポイントではない。)

ケースを開くとバッテリーのLEDが点灯する。は満充電付近、黄色は半分付近、はほぼ電池切れ。

イヤホンが収納されている方向は自然に取って耳につけやすい角度。このまま耳にGO。

背面に充電ポートとペアリングボタン。最初ボタンが無いモデルかと思っていたけど、こんなところにあった。

イヤホン本体がボタン操作で使いやすい

イヤホン本体の細部を見てみましょう。形状はふつうのクリップ型イヤホン。音が出るドライバー部分はけっこう大きめにくりぬかれていますが、この奥にメッシュが入っています。

どういう仕組みなのかわかりませんが、画像右のドライバー背面(丸いほう)の小さな穴を塞ぐと低音がすべてなくなって変な音になります。耳に入らない部分なのに、ほんとにどういう構造なんだろうか。

ロゴのある部分にはマイクの穴。

このイヤホンはタッチやノックセンサーではなく、イヤホン本体側からのボタン操作に対応しています。故に誤作動は一切なし。個人的にヘッドホンをタッチセンサーからボタン搭載モデル(↓レビュー記事)に変更してからストレスが激減したので、ウェアラブルデバイスのタッチセンサーは否定派になりつつあります。

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AirPodsやEDIFIER NeoBuds Pro3のような感圧式(ツマミ式)だと誤作動は起きないのですが、どうしてもタッチは好きになれませんね。ボタン最高。

装着感は軽く、本当につけているのを忘れる

装着感はものすごく軽い。

左右の区別がないイヤホンではあるのですが、左右を逆にするとボタンが逆になります。耳の後ろになる大きな塊の上、もしくは下にボタンが配置される構造。

上にあろうが下にあろうが親指&人差し指で押せるので、どちらでも問題なし。

イヤホン本体の実測(重さ)

気になるイヤホンの重量は実測で5.24g。クリップ型は8gくらいまで重さを感じにくいので、このくらいならば軽いと判断してもよさそうです。

アプリ「Truefree App」

アプリは「Truefree App(iOS/Android対応)」に対応しています。3,000円台で購入できるイヤホンがアプリ対応できるのは好印象。ただしこのアプリ、会員登録が必須でスキップできません。

個人的には大きなデメリット。めんどくさい。

他社のアプリではほとんどスキップできるので、改善してほしいところ。結論から言えば、ボタン操作の割り当てを変更しない人であればアプリを入れる必要はありません。(イコライザについてもアプリ不要だと思える理由があります。)

アプリインストール&会員登録が済めば、アプリTOPに。基本的にこの1画面からすべて操作できます。ここからは主要機能の紹介です。

アナウンス音量の調整

イヤホンのアナウンス音声の調整。

電源をつけた時に「パワーON」、モードを変更した時に「ゲームモード、ノイズキャンセリング、アンビエントサウンド、ノーマル」って喋るやつ。これが爆音のまま変更できない機種がたまにある。このアナウンスの言語と音量を調整できる機能があるのは当たり前というか、ないやつは使えない。

僕の使い方としては、買ったばかりは最小音量で使い、操作に慣れてきたらアナウンスを完全に消すという使い方がストレスフリー。欲を言えば、電源ON、OFFのアナウンスだけ有効にする設定があってもいいとは思う。絶対に便利でストレスフリー。

物理ボタンの割り当て変更

電源以外のボタンの割り当てを変更できる。便利。僕は変更してないけど。

イコライザ(ダイナミックEQ)

 

アプリ内でイコライザを設定できるのですが、デフォルト設定(アプリ接続まえ)ではダイナミックEQという選択がONになっています。イコライザを設定すると、ダイナミックEQがOFFになります。

ダイナミックEQをOFFにすると、どうイコライザを設定しても音がカスカスになってしまって、とても実用的とは言えません。

こんな理由から、基本ダイナミックEQをON、イコライザを使わないという設定にしているため、このアプリを使わない運用になってしまいました。ちなみに公式スペックでは空間オーディオ対応となっているのですが、空間オーディオという項目はありませんでした。

ゲームモード

一応ゲームモードにも対応しています。

最初から低遅延なので違いがわかりませんでしたが、十分ゲームにも使える遅延の少なさです。音ゲーはやらないのでシビアなところはわかりません。

音質や使い勝手、細かいところの評価

左右の区別がないのは楽だわ

ケースをよく見てみると【L・R】の表記を確認できるのですが、イヤホン側にはありません。

これよくできていて、Rにどちらかのイヤホンを納めれば、次回起動時にRとして動きます。Lも同様です。

イヤホンをクシャっとデスクにおいて、戻すときに左右確認を省けるのは便利。ここまでの作りこみなのでモノラル出力(左右を合算した音)にも対応しているのかとおもいきや、R側のみをつけるとR側のみの再生でL側は聞こえませんでした。期待しすぎた。笑

音質(ダイナミックEQ)

基本的に音質評価は「ダイナミックEQ」をONに設定した状態のみの評価となります。(故障の可能性もありますが、ダイナミックEQをOFFでイコライザ設定してもひどすぎるので)

音はとてもいいです。特に低音の響きがえげつないくらい良くて、クリップ型の最大の弱点を克服している感があります。中音、高音も少し弱めではありますが、必要十分なきれいさです。常につけっぱなしのイヤホンとしてスタメン入りです。

装着感はとても良い。軽い。

つけているのを忘れる軽さで装着感が良い悪いではなく“無い”と表現するのが良いかと思います。

僕の耳では痛みもなく、本当につけているのを忘れます。服を脱ぐときも引っかからないので、一度そのままシャワーを浴びそうになりました。

通話時のマイク性能は普通

通話時の(相手側に聞こえる)音質は普通です。よくも悪くもなく通話で困ることはない感じ。通話ノイズ低減技術がアピールされていますが、実感できる機能や印象は特になし。普通です。

ワイヤレス充電非対応はやっぱり不便

ケースのフットプリントが大きいので、ワイヤレス充電に対応していればうれしかった。ただ、イヤホン自体が安いの、不満というわけではない。低価格なイヤホンは当然のように非搭載なので、ワイヤレス充電が必須なのであればもっと高い製品を選ぶしかない。

バッテリー持続時間

バッテリー持続時間は公証で8時間。それくらいは持つと思う。常に耳につけっぱなしで日常を過ごし、たまに音楽&数回の通話だと乗り切れた。待機時のバッテリー消費もすくなめで良好。

総評:クリップ型イヤホンのデビューとしては120点

今までは UGREEN WS218 を使っていたんだけど、今回レビューしたClip C10のほうが音質が良い。ケースの形状も安定するので、ケースの取り扱いもしやすい。タッチではなくボタン操作なところも非常にGood。

ただ、アプリのアカウント登録が必須な点が少々面倒。(アプリすらないUGREENのよりはマシかもしれないけれど。)

お試し感覚で買える価格帯なので、ぜひ勝って使ってみてください。

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