今回は「Rasical Chair Elite(ラシカルチェア エリート)」 のレビューです。僕の部屋がラシカル製品に侵略されつつありますが、デスク、モニターアームに続き椅子もご提供いただいてしまいました。
デスク:»Rasical Desk レビュー|背面で育てるデスク(これから進化する)
アーム:»Rasical Monitor Arm レビュー|デスク面から74cmの高さが出る高級アーム。最高だった。
私事ではありますが、今は以前提供してもらったゲーミングチェア(他社製)を使ってます。しかし、故障しても修理できない状況で、新しいチェアを探していたところだったんです。(メーカーが消えてしまい問い合わせ不可。)
さらにさらに、ラシカルさんに以前チェアをご提供いただいたこともあり、今回で2台目。

旧モデルの「GrowSpica Pro」
前の椅子:»オフィスチェア「GrowSpica Pro(グロウスピカ プロ)」レビュー|価格バランスの良い高機能ワークチェア
このサイトを長く見ていただいている方であれば「そのチェアどこにやったんだよ!」と突っ込まれるのは当然だとは思いますが、廃棄したわけでも売却したわけではありません。
母親に持っていかれました。
別メーカーのゲーミングチェアと、前回ご提供いただいた「GrowSpica Pro」で、1つの部屋に2台体制になってしまった。
そんな状況では部屋がいっぱい。母親にどちらかを譲ろうという話になり、迷った末に「GrowSpica Pro」を譲りました。そして時間がたった今、僕のゲーミングチェアはボロボロで壊れて修理もできない。母のGrowSpica Proは何の不調も無し。
「この椅子、腰が楽なんだわ~」と話題が出るたびに、僕は涙目。
完全に譲る方を間違えた。
でも母の体のほうが大切。譲った「GrowSpica Pro」で体のケアをしてくれているなら本望…と自分に言い聞かせていた中、今回のRasical Chair Elite(ラシカルチェア エリート)をご提供いただけるというお声に僕は歓喜です。
完全に私事な前置きからウッキウキであることをお伝えしつつ、「Rasical Chair Elite」を組み立ててレビューします。
Makuakeで先行販売実施中

「Rasical Chair Elite」は、現在Makuakeで先行販売されています。
»椅子選びの終点。首・肩・腰が楽になるカスタムチェア「Rasical Chair」
現在Makuakeでの先行販売は終了し、公式サイトで販売されています。
製品提供により記事を作成しています
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Rasical Chair Elite 到着&開封

Rasical Chair Elite 到着。でかい。
Q.組み立ては簡単ですか?
A.はい、本製品の組み立てる方法は非常に簡単です。非常に軽く、組み立て自体も既にほとんど組み立てられている状態で届くため、作業が少なく簡単で、女性一人でも組み立てることができます。
公式ページの説明に「非常に軽く」という言葉があったので、てっきり軽いチェアなのかと思い置き配に指定していたのですが、大きさにびっくり。

上にフルサイズミラーレスを乗せると大きさがわかると思います。


箱の大きさは表記上は31kg。デスクよりは軽いですが、2人以上で運んだ方がいいかもしれませんね。
重量に関しては思ったより重かったというだけで、高級チェアで軽い物なんてないので十分許容範囲。悪いことではありません。
おなじみの「説明段ボール」からスタート

お決まりの簡易組み立てガイドの段ボール。

今回は窓枠に立てかけて作業に取り掛かります。
地味にうれしい作業用マット付属。長持ちしそうなので取っておく


これはラシカル製品ではお初にお目にかかります「作業用マット」。床に傷がつかないように強化版プチプチが入っていましたが、これ好きです。作業中も傷防止クッションとして役立ちますし、今後ほかのものを組み立てる時にも使えそう。
組み立て終わった今でも大切に保管しています。笑
まずは足から。梱包に工夫と進化を感じた

開封して最初のパーツを見た瞬間「あっ…」って思いましたね。これ組み立て楽なやつだ。
最初に足パーツが出てくるということは、工場のライン作業みたいに出てきた順で積み上げていくだけで完成する梱包です。
他メーカーはおろか、過去のラシカル製品でもやっていなかった梱包だったと思います。
GrowSpica Pro の時の開封直後

これは前にレビューした「GrowSpica Pro」を開封した直後の写真ですが、フットレストやヘッドレストが一番上に梱包されています。だから、全部出してから組み立てを行った記憶があったんですよね。でも、今回は違います。
こんなところまでこだわり始めたんですね。さすがです。
小箱にネジと説明書


Rasical Chair Elite に戻ります。ラシカルおなじみの小箱の中にはネジ、説明書、工具、ハンガーを使わない場合のキャップなどが入っています。
金属パーツが増えていて美しい

一番上のレイヤーに入っていた足とキャスター。


この金属感たまりませんね。多少のヘアラインはこのっているものの、磨かれたような光沢で鏡みたい。
重厚感…いや、重厚な作りで、これで安定感が増すかどうかは分かりませんが、男の子はこういうのが好きなんです。かっこよすぎる。

キャスターは前モデルと変わりないように見えます。

取り付けは押し込むだけです。ここは差しが甘くても体重で押し込まれると思います。

次のレイヤーに進みます。何が何だかわからないかと思いますが、真ん中の箱にはアームレスト、細い箱にはシリンダーが入っています。
シリンダーも金属。テカテカ

シリンダーも指紋をつけたくないと思ってしまうほどピッカピカ。

チェアの下半身はほぼすべてが鏡面仕上げの金属でできているので、「なんだか高い椅子感」が最高です。
座面はほぼ組み立て済みで梱包されている

次のレイヤーで座面と背もたれ。ここは組み立て済みで楽ですが最も重いパーツになるので、腰をケアしながら持ち上げましょう。


座面の底面穴に差し込むだけなのでここも簡単。
簡単差し込み。ただし、説明書とは逆向きで

ただし、説明書の向きだと、角度の問題でシリンダーを差し込むことができませんでした。

背もたれを上向きではなく、下向きにすれば差し込む穴が上斜め45°付近になるので楽々差し込めます。
また、差し込んで椅子を起こすまでシートは外さないほうがいいです。滑りがよくなるのと、メッシュに埃を巻き込まなくて済むと思います。
早々に椅子の形に

椅子の形になりました。


最後のレイヤー、というか角ばった箱にはヘッドレストとフットレスト。
フットレストはおなじみの収納タイプ


フットレスとは座面下の穴に差し込む形で取り付けます。ここが少し難しいかもしれません。(と言っても簡単ですが。笑)

フットレストを差し込んだ後で、固めのゴムスリーブと取り付けネジで引っ掛かりを作って抜けないようにします。


最後まで差し込んでしまうとネジが止めにくいので、フットレストの棒を少しだけ差し込んだ状態でネジ止めします。

これが取り付けた後の座面下ですが、背もたれをコントロールするためのワイヤーチューブに少しぶつかっていました。これが正規なのか、個体差なのか分かりませんが、少し気になりますね。
フットレストの出し入れで引っ掛かりを感じたら、まず間違いなくここがつっかえていると思うので、この点のみ注意しながら使ってみます。

フットレストの内部パーツもシルバーなので、メカメカしさが増して好きな見た目。
ヘッドレストは差し込むだけ

続いてヘッドレスト。頭を支えるパーツですね。

差し込むだけ。説明書には「ハンガーを使わない場合は外してもOK」という記載がありましたが、そもそも邪魔になる構造ではないので取り外す必要はないでしょう。
最後にアームレスト。多分、左右に差はない

最後はアームレストです。両手分の2本が入っていましたが、左右対称で左右の区別はないようです。
説明書にも左右の区別は詳しく書かれていませんでした。(不安になってしまうので、左右で共通のパーツであればそう書いておいてほしい。)

少し角度がきついですが、下からワッシャーとネジで固定します。これでチェアは完成です。
最後まで組み立てる順番でパーツが梱包されていて、手順の迷いもなく本当に楽でした。

また、梱包も丁寧で、これまでの製品で見たことない形の段ボールが使われていました。ここまでこだわるのは本当にすごい。
Rasical Chair Elite の組み立て完了。最高にかっこいい。

さて、ここからは組み立てて5日後の様子と使ってみた感想になるのですが、第一印象となるのはかっこよすぎるということ。

今までのラシカルっぽさもありながら、大胆に大型の金属パーツを採用したデザインで、見た目が最高に好み。もちろん、ここから紹介する機能性も高級チェアそのもので、これが今回のクラウドファンディング価格(5万円台)で手に入ることには驚愕です。
また、クラウドファンディングと聞くと新規企業のお試しギャンブルのような感覚を持つかもしれませんが、ラシカルに関してはこれまでの実績があり、「Rasical Chair Elite」は旧モデル「GrowSpica」ベースの最新作。安すぎるセールだと考えて購入しても問題ないと思います。
前回レビューした旧モデルも執筆時点での定価は89,800円。値下げされたとしても、ラシカルの上限は10%前後。最新モデルがこれよりも安く入手できる機会は次がいつになるかわかりません。

話を戻しまして、部屋にあるオブジェクトとしてのデザインが優秀です。デスクの写真をよく撮る、いわゆる「デスクセットアッパー」の皆さんでも満足の一品だと思う。

やっぱり金属をふんだんに使った筐体がかっこいい。(しつこくてごめんなさい。)
Rasical Chair Elite の使用感をお伝えする
ここからは5日間ではありますが、Rasical Chair Eliteを使ってみた感想です。
| 各パーツごと | 詳細な使用感 |
|---|---|
| 生地(全体) | 長持ちしそうで耐久性抜群。通気性も良い。 |
| キャスター(脚) | 無音。剛性も抜群。脚のデザインもかっこいい。 |
| フットレスト | 邪魔にもならず最高の仕上がり。 |
| 操作レバー | 使いやすい。見た目は若干チープだが、わかりやすさ◎。 |
| 背もたれ(リクライニング) | 良い。ただし、休憩用の角度で、仮眠は取りにくかった。 |
| 座面 | 前後調節も生地の張りもベストな設計。 |
| アームレスト | 限りなく自由。ただし、自由すぎるため、横からの塚らに弱い。 |
| ヘッドレスト | 作業中はグッド。リクライニングでは調節しても関節が柔らかすぎてズレる。 |
| ランバーサポート | 体重が軽すぎる女性は反発が強いと感じるかも。 |
| ハンガー | 便利。チェアを動かす取っ手としても重宝。 |
パーツごとに分けて10項目に分けて紹介します。
また、評価自体は”10万円の椅子”としてかなり厳し目に見ており、そこに僕の体へのフィット感+提供から記事公開までにこの椅子に座ってもらえた僕の弟と嫁の意見を加味して評価しています。
かなり個人的な評価が混じっている可能性もあるので、参考程度に見ていただけるとありがたいです。
生地(全体)

まずは全体に張られた生地ですが、前回のGrowSpica Proと比較して柔らかくなったかな?という印象です。

メッシュの中にゴムっぽい光沢のあるワイヤーが編み込まれていて、明らかに素材が違うなと感じます。使用感に関しては柔らかくなったおかげでヘッドレストやランバーサポートのツッパリ感が減ったような感じです。
細かいことはわかりませんが、個人的にはいい改良だと思います。
キャスター(脚)

キャスターはおそらく前作と変わらずだと思います。相変わらず滑らかでグッド。
母が使っているGrowSpica Proもへたったり、音が鳴るような劣化はしていないので、耐久面でも問題ないでしょう。ここはキャスターよりも金属の脚パーツを褒めたい!本当に好み。
フットレスト

フットレストの形状も前作と変わっていないような印象です。

左右どちらにもついているノブを回すとフットレストを起こせます。


いらない時には収納でき、画像のようにここまで伸びます。体重をかけても曲がったりゆがんだりすることのない強度で、思った以上に便利。ゲームをする時なんかは伸ばして使っていますが、体勢がかなり楽になるので気に入っています。
長時間にわたって素足は触れ続けていても、痛みや痒み、チクチク感などは全くありませんでした。
操作レバー

ここまで機能の多い椅子ですが、よく動かす部分の機能だけをまとめた操作レバーが座面下についています。

上に引っ張ると普通の椅子のように座面の上下、手前でリクライニング、奥で座面の前後スライドのロックです。レバーの位置や使い勝手に問題はありません。

旧モデルの操作レバー
ただ、前作のレバーは金属製の高級感があるデザインだったので、少し見た目だけは劣っていると感じました。これだとどう動かすのかという印字ができないので、初見からすれば最新の形がいいのかもしれません。
背もたれ(リクライニング)


リクライニングは97~130°までの4段階ということですが、非常に快適です。リラックスというよりも、カチッとした気持ちのまま楽な姿勢で作業ができるというような座り心地です。

リクライニング(傾くときの反発)の強さはこのダイヤルで調整することができるので、自分の体重にあった強度に設定しておき、常にロックを解除しておくという使い方もおすすめです。
フリーにしてくと背もたれが背中に吸い付くような感覚で心地よく、少し前に流行った腹筋マシーンのような感覚になります。

フットレストを起こし、リクライニングをマックス(130°)にした場合の形。
この形でSwitchをプレイするのが最近の幸せ。
座面


座面は前後のスライド調整ができますが、頻繁に調整するものではなく、自分の体形に合わせた後はそのままで使うことが多くなると思います。

スライドとは関係がないですが、座面下のどの部分にも手が届くようになっていて、メッシュを貫通した埃を掃除しやすくなったのはいい進化だと思います。
狙った設計なのかはわかりませんが。

旧モデルの「GrowSpica Pro」では座面下にたまった埃に手が届かず、掃除するのが大変でした。
すみません、少し閲覧注意なレベルですね。
アームレスト

アームレストはものすごく自由。呼び方も「7Dアーム」となっており、グニングニン動きます。




360°制限なく回転すしたり、


上下方向に角度をつけることもできます。

こちらが公式のGIFです。

どこが7ヶ所も動くのかという説明ができないほど自由に動くのですが、自由すぎるが故の欠点もあります。
この自由すぎるアームレストを固定することができない、という点。もちろん「肘を置く」といった真上からの力では全く問題がないのですが、横方向からの力にはすんなりと動いてしまいます。
アームレストを持ってチェア本体を引っ張るように動かすことは難しいですし、座っていて体があたっても「ゴリゴリッ」と位置が変わってしまいます。

また、アームレストの最低角度(水平の状態)はチェアのリクライニングの角度と連動しています。写真のように、少しでもリクライニングすればアームレストの角度も変わります。

リクライニングなしの状態でデスクスレスレに高さ調整し、少しでも背もたれを倒せばデスクに収まらなくなります。
これはチェアのメインフレームにアームレストを組み付けてある、いわゆる”高級チェア”によくありがちな構造となるのですが、僕のようにリクライニング機能を多用する方にとってはデメリットとなりうる構造です。
ヘッドレスト

ヘッドレストは高さだけでなく、深さも調整できる優秀な機構。

公式GIFの通りに動きます。

動く関節の場所を覚えてしまえば座ったままでも調整できるのでかなり便利ですね。
作業中の首の角度を自然と支えてくれる構造は本当に便利で楽です。

ただ、リンライニングの体勢でだらけるという使い方では少し最低の高さでも高すぎるかなと感じます。
設計思想が「首と頭を支える」ことであって、「寝る」ということにフォーカスしていないのだとは思いますが、椅子で仮眠や睡眠をしたい場合は180°リクライニングするゲーミングチェアの方が一枚上手。
また、リクライニングすると頭の重量がダイレクトにかかるので、勝手に動いてしまうことも多々ありました。
ランバーサポート


ランバーサポートは前作と比較して良くなっている気がします。おそらく生地の変更によりつっぱり感が少なくなったのだとは思いますが、身長168cm、体重66kgの僕の体にはちょうど良い反発感です。
ただ、体重が軽すぎる女性が座ると腰を持ち上げられている感覚になるかもしれません。(体重43kgの嫁の感想です。)
押し上げる力を調整する機能がないので、体重が軽すぎれば反発は強くなり、体重が重すぎれば反発は弱くなると思います。
ここの反発の力を調整する機能が欲しいところですね。
ハンガー

ヘッドレストに備え付けてあるハンガーとフックですが、これは普通に便利です。

見た目通りの性能という感じですが、フックには取っ手のあるカバンをかけることができ、ハンガーには上着をかけることができます。


さらにフックに普通のハンガーをかけておけば、ハンガー+ハンガーという構成にもできるので、上着を2着かけておくこともできます。
さらに、ハンガーはこの椅子自体を動かすための持ち手としても活用できるので、つけないという選択肢はほぼないとおもわれます。世の中にある全ての椅子にこのハンガーが欲しい。
総評:これが5万円台なのはバグ。今の椅子に不満があるなら買うべき。

少し厳し目に評価した部分もありますが、このチェアが5万円台で手に入るのはコスパ最強です。間違いなく最強です。他のオフィスチェアメーカーは焦っているかもしれません。
公式から依頼されたレビュー記事で言うべきことではないとは思うのですが、もし自分の体に合わなければ中古として売却してもいいかもしれません。購入時とほぼ変わらないリーセルバリューがあると言えばこの安さが実感できるかと思います。
Makuakeで先行販売実施中

「Rasical Chair Elite」は、現在Makuakeで先行販売されています。
»椅子選びの終点。首・肩・腰が楽になるカスタムチェア「Rasical Chair」
現在Makuakeでの先行販売は終了し、公式サイトで販売されています。
前回の2023年に行われGrowSpicaに続き、ラシカルのチェアとしては第2回目となる今回のクライドファンディング。個人的にもどう着地するのかが楽しみで仕方がありません。最後まで読んでいただきありがとうございました。