今回はFlexiSpot様から「SANODESK E150」というコスパ最強な電動昇降式デスクをご提供いただき記事を作成しました。
前回(FlexiSpot E8 banboo レビューページ)と前々回(FlexiSpot E7 レビューページ)に続き、このサイトでは通算3台目となる電動昇降式デスクのレビューとなりますが、今回紹介する「SANODESK E150」は電動昇降式デスクの常識をひっくり返すほどコスパがいい製品で正直ビックリしています。
もう冒頭から隠さず価格のお話ですが、2022年4月現在で昇降脚と天板がセットになっている状態で27,800円(税込)
さらにセール時には数千円引きで購入できるタイミングもあり、もはや昇降しない普通のデスクとも張り合える価格帯と言ってもいいかもしれません。
そんなコスパモンスター「SANODESK E150」を開封、組み立てからレビューします。
※「SANODESK」はFlexiSpotのサブブランドで、Amazonもしくは楽天市場のみで販売されている限定モデルです。
SANODESK E150のスペックを簡単に紹介
電動昇降デスクと言ってもたくさんのメーカーや種類がありますが、前回(FlexiSpot E8 banboo)と前々回(FlexiSpot E7)でレビューしたFlexiSpotの上位モデルとの比較をしてみました。
ちなみに今回レビューする「SANODESK(サノデスク)」はFlexiSpot(フレキシスポット)の通販限定専売ブランド(Amazonと楽天のみでの販売)となっているので、ブランドの名称は異なりますが同じメーカーが製造、販売をしている製品です。
SANODESK E150 | FlexiSpot E8 Banboo | FlexiSpot E7 |
|
---|---|---|---|
対応天板サイズ | 付属の天板のみを推奨 (幅120×奥行60㎝) |
幅120~200cm 奥行60~80cm 厚み≥2cm |
幅120~210cm 奥行60~80cm 厚み≥2cm |
脚幅調整範囲 | 調整不可 (110㎝) |
110~190cm | 110~190cm |
昇降範囲 | 73~121cm | 60~125cm | 58~123cm |
耐荷重 | 50㎏ | 125kg | 125kg |
昇降速度 | 25mm/s | 38mm/s | 38mm/s |
パネルタイプ (操作パネル) |
ボタン式 | タッチパネル式 | タッチパネル式 |
脚形状/脚段階 | 角柱/二 | 楕円柱/三段階(ピラミッド) | 角柱/三段階(ピラミッド) |
その他機能 | USB-A(充電ソケット) USB-TypeC(充電ソケット) メモリ(高さ記憶) 障害物検知機能 机下収納ボックス(大きめ) デスクサイドのフック (フック耐荷重4.5KG) |
USB-A(充電ソケット) メモリ(高さ記憶) 机下収納トレイ(小) 昇降ロック機能 障害物検知機能 |
メモリ(高さ記憶) 机下収納トレイ(小) 昇降ロック機能 障害物検知機能 |
昇降脚の価格 | 別売りなし (脚・天板セット販売のみ) |
78,100円(天板込み) (昇降脚のみだと実質¥57,200) |
51,700円(天板別売り) |
天板の価格 | 別売りなし (脚・天板セット販売のみ) |
竹天板 20,900円 (140×70×2cm ) |
マホガニー天板 16,500円 (140×70×2.5cm ) |
合計価格 | 27,800円(税込) | 78,100円(税込) | 68,200円(税込) |
上位モデルと比較して劣っている部分と優れている部分を色付きでリストアップしてみました。
SANODESK E150は天板とセットで販売されているため、120×60㎝の天板(ホワイトメイプル)以外を選択することができず、昇降脚だけを購入することもできません。同じサイズで近い重さの天板を用意して同じ場所に穴をあければ天板の交換は可能かと思われますが、推奨されている使い方でないことや付属の天板が余ってしまいます。自分好みの天板を使いたい場合はFlexiSpotの上位モデルを選ぶのがおすすめですね。
また、耐荷重が50㎏・昇降速度が少し遅いなどの違いもありますが、この点に関しては実使用で不満を感じることは少ないかと思います。耐荷重50㎏あればデスクトップパソコン(5~20㎏程度)とディスプレイ×2枚(3~5㎏×2)構成をすべてデスク上に配置しても全く問題ありません。
上位モデルにはない機能としては、USB-TypeC/Aの充電ソケットや、大きめの机下収納ボックス、サイドフック×2が追加されているため、普段使いの昇降デスクとしての使い勝手は格段に上がっている印象を受けました。
なんといっても一番の違いは価格です。手動式ではなく電動式で天板込み3万円を切る価格帯は間違いなく最安値クラスです。上位モデルは昇降脚だけでも5万円を超える価格帯。

SANODESK E150は箱一つにすべて収まって届く!
これまで紹介してきた電動昇降デスクは天板と昇降脚を別で購入することができたので、当然のように箱も2つ届いていました。ただ、今回のE150はセットで1つの製品となっているので梱包は1つのみ。さらに思っていた半分くらい軽い。
コチラは前回レビューしたFlexiSpot E8 banbooですが、昇降脚パーツだけで34.4㎏とめちゃくちゃ重かった記憶があります。天板も合わせた総重量は50㎏前後でしたね。(レビューのために助っ人を呼んで2人で組み立てました。笑)
上位モデルの電動昇降デスクは天板も脚パーツも完全にバラバラで届きましたが、E150は天板が一体となったパッケージで総重量29.4㎏。これまでに組み上げてレビューしたものと比較すると半分ちょっとの重さです。
一通り組み立てが終わった段階でこの記事を書いていますが、「女性1人でも組み立てはできるのでは?」と感じました。組み上げたデスクをひっくり返す場面が一番しんどいポイントとなりますが、後に簡単に起こせる方法も解説しています。
パッケージをあけると各パーツが綺麗に並んでいます。第一印象は「パーツ少なっ!」。さらに、天板を除いたすべてのパーツが軽い。(レビューする身としてもかなりうれしい!)
天板以外のパーツをすべて取り出すと本当にパーツが少なかったです。入っていたのは昇降脚パーツと操作パネルやケーブル、ねじ類が入った小箱のみ。昇降に必要なモーターユニットは天板にくっつけてあったので、上位モデルと比べると一番難しい部分をショートカットできるみたいです。
最高だ!
小箱の中身もこれだけ。
配線、操作パネル、ねじ類に混ざって六角レンチとプラスドライバーも入っており、昇降デスクを組み立てる際に必要な工具すべてそろっています。
E150の昇降操作パネルはボタン式。
これまで紹介したモデルはタッチパネル式でしたが、個人的にはボタン式が好きですね。操作パネルの違い結構大事で好みがわかれる部分でもあるので、もう少し後でゆっくり比較します。
ケーブル類は合計3本で、電源ボックスと変換ケーブル、コンセントに接続する長いケーブルはアースなしの2極のメガネケーブルです。
特殊な形をした変換ケーブルは不意に抜けないようにロックをかけられる仕組みで、面白かったのでしばらく遊んだ後に接続しておきました。
デスク下の収納ボックスが見当たらないと思っていたら天板の下にペシャンコになって挟まってしました。写真では天板を片手で「ヒョイッ」と持ち上げていますが、この持ち方はあくまで写真を撮りながら解説をするためですので真似しないでください。こんなところで腕が限界を迎えるところでした。
皆さんは指や腕を挟まないよう慎重に取り出してください。
パッケージに入っていたものはこれで全部です。付属のマニュアルでも組み立てを解説しているページは2ページだけ。

組み立て開始!
組み立てを始める前に少し注意ですが、組み立てを行う場所はデスクを設置する予定の場所で行うことをお勧めします。総重量30㎏弱でデスクが完成すればそこそこ大きなものになりますからね。
ただ、これまでのモデルよりも軽いこともあるので「普通のデスク移動よりもちょっと重くて大変かな?」くらいの感覚で移動させることは可能でした。(昇降脚の根本から外せば普通のデスクよりも楽!)細い廊下などを移動させる際は壁紙などを傷めないように気を付けるようにしましょう。
パッケージを開封して天板以外の物を取り出すとモーターユニットが取り付けられた状態の天板のみになるので、この天板は箱から取り出さないでこのまま組み立てを行いましょう。マニュアルにも記載がありましたが、天板を下にして床においてしまうと、組み立ての最中にデスクの表面が傷だらけになってしまいます。
昇降支柱の取り付け
まずは角柱状の昇降支柱を取り付けます。
天板側にはあらかじめ2本のねじが緩く取り付けられている状態なので、支柱をモーター穴に合わせて差し込み、フック状になっている隙間にねじ込むように取り付けます。
初めから刺さっていた2本+追加2本の計4本のねじでガッチリ固定します。1つのねじ穴を一気に締め切ってしまうと支柱が傾いたり、ゆるみの原因になるので、対角線状に均等に4本を締めて固定してください。
2本の昇降支柱はどちらも同じ形状で区別はありません。取付の手順も左右で全く同じです。
地面に触れるデスク脚の取り付け
次は昇降支柱の先端に地面に触れるデスク脚を取り付けます。
この部分の固定も4本のねじを軽く挿し込んでから対角線状に均等に占めてください。ここが緩んでしまうと先ほどの昇降支柱よりも大きなぐらつきが発生するので、デスク全体の安定感に影響します。
デスク脚は内部が空洞になっているので、ねじを締め込むと底面の鉄板が少し変形しますが、ゆがみが出るくらい締め込むことでぐらつきが一切なくなります。締める力はそこまで必要ありません。
コントローラーと収納ボックスの取り付け
天板に昇降支柱とデスク脚を取り付け、デスクが形になってきたらコントローラーと収納ボックスを取り付けます。
付属のマニュアルではこの2つをはじめに取付していましたが、小さい物を先に取り付けるとぶつけたときに破損させてしまうかもと思ったので、今回は大きくて重い脚パーツから取りつけを行いました。
小袋に入っていた2本のねじで簡単に固定できました。配線はデスクを起こしてから行います。
次は収納ボックスを取り付けます。ぺしゃんこになっているので、初めて見たときは「これはなんの板だ!?」ってなっちゃいますが、これを折り曲げてデスク下の収納ボックスを作ります。
点線で穴が開いているので線に沿って折り曲げてください。端の細い部分を曲げるのが少し硬いですが、バリなどがない丁寧な仕上げなので、思い切り力を込めても手をケガすることはないですね。FlexiSpotの製品は細かい金属製パーツの作り込みが丁寧なので、その点も評価できるポイントです。
ボックスを曲げたら天板裏の穴に合わせてねじ止め。
ボックスは薄い鉄板でできていますが、ねじで固定すれば簡単には曲がらないくらい強度が増します。
組み終わったデスクを起こす
電動昇降式デスクは重い製品が多く、完成したデスクを起こす作業が最も大変。ただ、今回組み立てているE150は総重量が30㎏以下なので、工夫すれば女性の方でも一人で起こすことができます。
写真のようにデスクを横に倒すのですが、起こす前に地面に接している部分すべてに梱包材として使われていた段ボールなどを挟み込んで保護するように配置してください。
倒す時にはコントローラー側を上にする形で倒します。コントローラーは天板の淵よりもかなり出っ張って配置されていますので、下に挟み込んでしまうとデスクの全重量がかかってしまい破損につながります。
デスクを起こす時にはデスクを持ち上げることはぜず、デスク全体を長方形のキューブだと思って転がすように起こし上げます。しっかり緩衝材を挟んでおけば、床やデスクを傷つけることもありませんでした。
ここまででデスクをくみ上げる工程のほとんどが終わっているわけですが、これまで組み立てた昇降デスクと比較すると昇降脚がとても軽いことや、開封した段階で半分組みあがっているような状態だったので本当に楽。昇降しないデスクでも、もっと組み立てが難しい製品は多いと思います。
デスクを起こしてからサイドフックを取り付ける
サイドフックはデスク下収納ボックスと同じねじで取り付けを行います。デスクを起こす前に取りつけを行ってしまうと壁をひっかいたりする可能性があると思ったので、今回はデスクを起こした後に取り付けを行いました。
あらかじめフックを取り付ける場所にも穴があけられています。ちなみに、天板裏にここと同じ穴をあければどこにでも取り付けできそうでです。
付属のドライバーの長さはここを意識した長さだったのですね。ピッタリサイズ。
フックの耐荷重は4.5㎏なので、ヘッドホンなどはもちろん軽めのカバンであれば余裕でぶら下がります。
これは公式では多分推奨されていない方法ですが、取り付け時にねじを少し緩めた状態にすれば使っていない時には縦方向にしてデスクの下に収めることもできます。グリングリン動かしているとねじバカになってフックが緩んでしまうことも考えられるので、あくまで自己責任で。
配線してデスク完成!
デスク下のモーターから伸びている線と電源をコントローラーに接続すればデスクは完成です!各端子は自作パソコンでも用いられる電源供給用のソケットが流用されており、刺さるとことにしか刺さりません。(絶対にミスしない構造がとても高評価ですね。)
デスク完成!レッツ昇降!
組みあがったので電源を入れてデスクを上下させてみましょう。
天板の上下は手元のコントローラーで行います。
各ボタンの役割
- 「∧」‥天板を上げる
- 「∨」‥天板を下げる
- 「立つ / 座る / 3 / 4」‥好きな位置をメモリ(高さ記憶ボタン)
スペック上では最大121㎝、最小73㎝の間であれば好きな位置で天板の高さを固定することができます。「立つ / 座る / 3 / 4」のボタンはどれも同じで、記憶しておきたい高さで長押しすればその高さをいつでも呼び出せる「高さ記憶ボタン」です。
組み立て直後の高さは最小の73㎝にセットされています。実測では天板上から地面まで72.7㎝とほぼ誤差はありません。
最も高い121㎝では実測120.6㎝でこちらも誤差程度です。上位モデルと比較すると昇降速度は遅めな印象ですが、待たなければいけないといった速度ではないので全く問題なしです。
E150を組み立ててみて最も驚いた部分は、足の細さからは想像できないほどの強度。上位モデルと比較すると足を延ばし切った状態だと少し横揺が大きいとは感じましたが、デスクとしての強度はかなり高いですね。

3万円以下なのに、このクオリティーの電動昇降式デスクが手に入るなんて良い時代になりましたね。
上位モデルと比較したときに感じたデメリット
当サイトでは、これまで同じメーカーの上位ブランド「FlexiSpot E7」と「FlexiSpot E8 banboo」の2機種をレビューさせていただいていますが、これらと比較したときに感じたデメリットをにも触れておきます。
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地面と接している部分のグリップが弱い(ちょっと滑る)
まず、一番気になった部分はデスクに横方向の力がかかると「ズルッ」と滑ってしまう事。SANODESK E150の足先はラバー加工されておらず、普通のプラスチックのような質感でした。デスクの自重があるのでツルツルと簡単に滑ってしまうことはありませんが、デスクにぶつかったり手をついて支えにすると少しだけ滑ります。
引きずって位置の微調整をする場合にはこのくらいの滑りはありがたいですけどね。笑 (上位モデルはガッチガチに固定されて動かすのが困難なので…)
ただ、こんな感じの滑り止めシートをデスク脚のサイズにカットして挟み込むことで改善できたので大きな問題にはなりにくそうです。
デスク下の収納ボックスがうるさい
これは些細な問題ですが、デスク下の収納ボックスが薄い鉄板でできているため、しっかり固定しても軽くデスクを叩くだけで「ガシャーン…ガシャーン…」と音が鳴ります。もちろんタイピングやデスクにコップを置いたくらいでは無音なので困ることは少ないと思います。
デスクの上に大きなものを置いて作業する方にとってはちょっとデメリットかもしれないという程度ですね。
この問題に関しては、気になるのであれば市販のケーブルトレイを使えば全く問題ありません。
一度収納ボックスを組み立てると戻せない
この収納ボックスはスリットが入っているだけの金属版を折り曲げて立体にする構造なので、一度折り曲げてしまうともとに戻すことができません。(戻すと金属疲労で切断されてバラバラになってしまうと思います。)
個人的に付属品を元の形に戻せない構造があまり好きではありません。また、先ほど紹介した他社製のケーブルトレイを採用する場合など、取り外しても収納に困るため廃棄にしてしまう方が多いかも。

E8 banbooは頑丈なスライドレールにケーブルを収納
コストカットの面で仕方のないことなのですが上位モデルのケーブルトレイと比較すると、どうしてもデメリットに感じてしまいました。
劣っているけど全く気にならない部分
上位モデルと比較するとほかにも明確に劣っている部分もあるのですが、僕自身は全く気にならなかった点もありました。
全く気にならなかった点
- 昇降速度が遅いこと
- 耐荷重が半分以下なこと
- 昇降時の音が少し大きいこと
- 昇降範囲(特に下方向)が狭いこと
これらの違いは劣っていても実使用上、全く困ることのない部分でした。
まず、昇降速度についてですが速度自体がイライラするほど遅いわけでもなく、ボタン操作でもストレスを感じることはなかったです。多くの方は自分に合った高さをボタンに記憶させて使うはずなので、デスクの高さを変えるときに「ボタンを押しっぱなしにしなければならない」というわけでもないので全く問題ないと思われます。
耐荷重についても50㎏あればデスクに登らない限りは十分です。昇降時のノイズは少し大きいですが、夜間に操作しても近所迷惑になるような音量ではないので、どんな時間帯に昇降させても大丈夫。
昇降範囲に関してですが、昇降デスクは部屋の片づけをするときにワークチェアをデスク下にしまっておけるのが地味なメリットだと感じています。昇降上限に関しては上位モデルとそこまで差がなく、E150の高さ上限は121㎝、上位モデルの上限は125㎝。一般的なワークチェアであれば120㎝より背の高いものはあまりないので、この点に関しては全く問題なし。
逆に、70㎝よりも低くしてデスクを使うことはほぼないので、上位モデルの昇降下限の58㎝は僕にとってはいらなかった機能かも。下限73㎝で快適に使うことができます。
上位モデルよりも優れていると思ったメリット
デメリットを一通り解説したので、ここからはメリットです。
安い。安いはやっぱり正義
安いは正義。このページの冒頭でもお話した通り、今回レビューしている「SANODESK E150」の価格は27,800円(税込)。
SANODESK E150 | FlexiSpot E8 Banboo | FlexiSpot E7 |
|
---|---|---|---|
昇降脚の価格 | 別売りなし (脚・天板セット販売のみ) |
78,100円(天板込み) (昇降脚のみだと実質¥57,200) |
51,700円(天板別売り) |
天板の価格 | 別売りなし (脚・天板セット販売のみ) |
竹天板 20,900円 (140×70×2cm ) |
マホガニー天板 16,500円 (140×70×2.5cm ) |
合計価格 | 27,800円(税込) | 78,100円(税込) | 68,200円(税込) |
最新上位モデルのE8 banbooと比較すると価格は3分の1強で5万円ほど浮く計算になりますね。

FlexiSpotの電動昇降式デスクの中では子供用の学習机として販売されているSD1(勉強/学習机)を除けばE150は天板セット製品の中で最も安いモデルとなります。この価格であれば昇降式でなくとも「デスク」というカテゴリで見てもそこまで高額な製品ではありません。
軽い。部屋間の移動や引っ越しが怖くない
E150を組み立てて、さっそく設置部屋を変更してみたのですが、壁にぶつけないように気を付けながら一人でも移動させることができました。これまでの昇降デスクは一度設置したらもうそこからは動かさないと決意をして組み立てを行っていましたが、E150はその心配がありません。

(上位モデルは業者さんにお任せかな…笑)
組み立てが本当に簡単
組み立てする部品が少ないことや、デスク本体が軽いことも相まって組み立ては本当に簡単です。FlexiSpot製品のほとんどはデスクと天板がばら売りされているので、E150以外のほとんどの製品はパーツがすべてバラバラで届きます。
これまで組み立てたものはモーターが入ったモジュールを組み立てて、天板の穴位置に合わせて固定というちょっと難しい組み立て工程が必要でした。
届いたパッケージを開封した直後にこれを見たときは、思わず「マジか。もうほぼ終わってんじゃん…」と声がもれましたね。デスク組み立てが面倒だと感じる方や、時間を取られたくない方にもおすすめできます。
コントローラーから2デバイスの充電ができる

時代はType-Cなのだ!前のモデルでもUSB-A端子の充電ポートはありましたが、そのポートをType-Cに変更したのではなく、Type-Cを追加して合計2ポートになった神アプデ。
ちなみにUSB-A端子は急速充電に対応しており、Type-C端子はPD(PowerDelivery)対応製品の充電もでき、デスクからPD対応のノートパソコンが充電できる仕様でした。
やばいぞこれは。本当に神!!!!
USB充電端子の出力スペック
- USB Type-C
→最大45W(5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A、) - USB Type-A
→最大27W(5V/2A、9V/2A、12V/1.5A、15V/1,8A、20V/0.9A、)
※2ポート同時使用の場合は最大22.5Wづつ
※PoweDelivery対応製品の充電ができましたが、公式マニュアルには“PoweDelivery対応”の表記はありませんでした。
サイドのフックが意外と便利
このサイドフックは木製であればどのデスクにも取り付けできるものなのですが、初めから付属しているのは便利ですね。僕は置き場所に困っていたヘッドホンを掛けて使っています。

ここまでで上位モデルと比較したときのメリットは終わりですが、「圧倒的にメリットが勝る!」といった感想を持ちました。今までハイエンドモデルをご提供いただいたり買ったりしていたのですが、パソコン作業をする用途なら間違いなくE150を選ぶと思います。
昇降コントローラーの方式の違い
今回紹介したSANODESK E150 に同梱されている昇降コントローラーは「ボタン式」になっていますが、FlexiSpotの昇降デスクの製品は「タッチパネル式」の物も多く、これまでレビューしたデスクはすべてタッチパネル式となっています。

タッチパネル式のほうがなんとなく最新な感じがしてカッコいいのですが、日々の利用でストレスと感じる部分もあったので、コントローラーについても少しだけ違いをまとめておきます。

ボタン式

タッチパネル式
コントローラーの仕様の違い | ボタン式 | タッチパネル式 |
同じ部分 |
|
|
異なる部分 |
|
|
一見、ロック機能があるタッチパネル式のほうが万能で使い勝手がいいのではないか?と思ってしまうのですが、ロック機能を使うには「Mボタン」を5秒ほど長押しする必要があり、解除するときにも同じように5秒ほど長押し知り必要があります。

さらにタッチパネル式はロックしない状態だと服越しにおなかや腰が触れただけでも誤タッチされてしまうのです。
ロックがめんどくさいけど誤タッチも嫌だ。
そんな悩みを解消してくれるのがボタン式のコントローラーでした。お子様がいるご家庭などではロック機能がないのは不安になってしまうかもしれませんが、自分しかデスクを触らない環境下で使うのであれば誤動作がほとんどないボタン式のほうが使い勝手がいいですね。
小さなお子様がいるご家庭でも、使わない時には最大の高さ(121㎝)までデスクを延ばしておき、そもそもボタンに届かないという状態にしておけば怪我の可能性も減らせると思います。
一長一短、どちらもメリットデメリットがあるので、どのモデルでもボタン式かタッチパネル式を選んでカスタムできる購入方法があるとうれしいと思いました。現時点ではコントローラーは選べない(モデルごとに固定されている)のでコントローラーの仕様も、どのデスクを選ぶかの判断基準になりそうですね。
最後に電源配線まわりの小ネタ
昇降式のデスクを使っている方、これから使い始める方の一番の悩みがケーブルやコンセント足りない問題だと思います。天板が上下してしまうのでケーブル類をぶら下げてしまうと、ふとした時に抜けてしまったりで大変なんですよね。
こんな製品のように裏側がマグネットになった電源タップをデスク裏にくっつけておく方法も試してみたのですが、たまーに落ちてしまうのです。電源タップをデスク裏にガッチリと固定したい方にとってはFlexiSpotの昇降デスクはうれしい作りをしている部分があります。
狙ってはいないと思いますが、デスク裏のL字になったこの場所に電源タップを固定できるんです。
用意するものはケーブルの長さが2メートルの電源タップ、滑り止めシート、結束バンドの3つだけ。
滑り止めシートを電源タップと同じ幅にカットして…
こうです。
デスク天板と脚の間に結束バンドが通る隙間が空いているので、ピッタリガッチリ固定できるんです。これまで組み立てたFlexiSpotの製品すべてが同じデスク脚構造だったので、ほとんど製品で同じように固定できるはず。(ガラス天板は多分無理。)
デスクの主電源も固定した電源タップに接続すれば、下に垂れる電源ケーブルを一本で賄うことができます。今回は昇降脚の上部が上下するときに隠れない(下側がスライドして吸い込まれる)構造だったので、先ほどの画像とは電源タップの向きを逆にして脚にもケーブルを固定しています。
このシーンでもデスクが電源に接続されている状態ですが、デスクの上で計5発のコンセントを使用できる状態でありながら、床に垂れさがるのは1本だけ。正面からはほとんど見えないので、昇降デスクをスッキリ見せたい方にはおすすめできる配線方法です。

SANODESK E150 は昇降デスク界のコスパモンスター
これまで紹介した電動昇降デスクはどれも脚だけで5万円~という価格帯でしたが、E150であれば新生活を始める学生皆さんや、電動昇降式デスクに興味があるけど値段でためらっていたという方におすすめですね。ぜひ試してほしい。
先ほどもお話した通り、電動昇降に限らず「作業用のデスク(動かないものも含め)」というカテゴリの中でもそこまで高価ではない価格帯なので、デスクを購入する予定がある方は選択肢に入れてみてください。立って作業をすると朝の眠気やYouTubeを見てさぼっちゃおうなんて感覚がなくなるので、作業効率が格段に上がります。
姿勢もよくなるので僕はこれからも昇降デスクを愛用していきます。(自分は寝起きだと、立っていないと頭が起きないです。笑)
※「SANODESK」はFlexiSpotのサブブランドで、Amazonもしくは楽天市場のみで販売されている限定モデルです。